私は、戦後、この国が歩んできた道が正しかったかどうか問うことがあります。焦土と化したこの国を、深い絆で結束し、力を合わせ必死で立て直してくれた結果、
経済大国へと不死鳥のごとく蘇ることが出来ました。しかしながら、国際競争と効率化の追求は、国内の様々な人たちの仕事を奪いました。そのうえ、少子・高齢化
、人口減少社会の進展は社会保障を低下させ、決して明るい未来とは言えなくなりました。また、その過程の中で私たちは大切なものをたくさん失ってきたような気
がします。そのひとつ「互いが助け合う心」です。
世界の中でも決して所得が高いわけでもないブータンは、実感の幸福度は高いと言われてます。また東日本大震災が発生した時、日本人のために多額の寄付
をしてくれました。なぜだろうと思っていましたが、テレビでブータンが紹介されたとき、私たちが失った、常に「互いが助け合う心」を持っているからだと思いました。
しかし、最近多発する大災害のあと、日本人の血の中にも「互いに助け合う心」が流れ続けていると再確認することができました。そこで、私は政治信条の根源に
「地元愛」をかかげることにしました。
ここで地元ととは今、自分が生活している地域のことをいいます。
まさに、コミニュティのない地域に、未来はないと思うのです。助け合う機能のない地域は、治安も悪くなり、事件・事故や孤独死も増えるといわれています。
そして、そうなった時に被害を受けるのは、常に、社会的に弱者である子供たちやお年寄り、女性であります。私は、「地元愛」をキーワードに、地域コミュニティを
再生し、地域の互助機能を高めるとともに、地元を愛し、地元を誇り、地元を思う、人たちを増やしてまいります。そして、そのカタチが持続可能な仕組みづくりに取り
組もうと考えております。
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